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SESで働く20代のエンジニアには、「このまま続けてよいのか」「自社開発や社内SEに移れるのか」と迷う方がいます。SESは、エンジニアが客先の現場に入って技術を提供する契約形態の一つで、現場によって経験できる内容に差が出やすい働き方です。
この記事では、早く辞めるべきだとは言いません。今の経験の棚卸し、環境の見分け方、動く時期の考え方を順に整理し、次に進むかどうかを自分の条件で判断できるようにします。
経験の棚卸しから始める
転職を考える前に、今の現場で何を経験してきたかを整理します。会社名や現場名よりも、次の項目が面談では問われます。
- 担当した工程(設計、実装、テスト、運用保守など)と、それぞれの期間
- 使った言語、ツール、データベースなどの技術
- チームの人数と、自分の役割
- 自分で判断した場面や、改善を提案した場面
テストや運用が中心だった場合でも、そこで身につけた観点は強みになります。不具合の見つけ方、手順書の作り方、障害時の連絡の取り方などです。経験が浅いと感じても、具体的に書くことが先決です。経験の見せ方は転職エージェントを使いこなす活用法の面談の項目も参考になります。
次の環境を見分ける観点
SESを離れる先は、自社開発の会社、社内SE、受託開発の会社など複数あります。会社の種類で良し悪しが決まるわけではないので、次の観点で個別に確認します。
| 観点 | 確認する内容 |
|---|---|
| 任される範囲 | 入社後に担う工程と、1年後に期待される役割 |
| 技術の選び方 | 技術を自分たちで選べるか、既存の構成が決まっているか |
| 学べる環境 | コードレビューの有無、勉強の支援制度 |
| 働き方 | 残業の実態、リモートの可否、勤務地 |
働き方の違いは客先常駐・自社開発・社内SEの働き方の違いで説明しています。社内SEに進む場合の流れは社内SEへの転職の流れに整理しています。
動く時期の考え方
「何年目になったら動く」という決まりはありません。判断の材料になるのは、次の点です。
- 今の現場で、新しい経験を積めているか(同じ作業の繰り返しになっていないか)
- 今の会社に、現場の変更や役割の相談ができる窓口があるか
- 転職先で説明できる経験が、具体的な言葉になっているか
現場を変えるだけで解決する悩みなら、会社の担当者に相談するのが先です。在職中に動く方法は在職中に転職活動を進める方法とコツにまとめています。年代ごとの進め方は20代・30代・40代で変わる転職活動の進め方で確認できます。
急いで辞めると、説明できる経験が足りないまま面談に臨むことになります。在職中に棚卸しと情報収集を進め、条件を確認してから退職日を決めるほうが、次の会社を選ぶ余裕が生まれます。
面談で伝えること、聞くこと
面談では、SESの経験を否定的に語る必要はありません。多様な現場を経験したことは、適応力の説明になります。そのうえで、次の環境で何をしたいかを、経験と結びつけて話します。聞くことは、任される範囲、評価の基準、教育の仕組みの3つが中心です。退職理由は、現場への不満をそのまま述べるのではなく、「次の環境で何を経験したいか」に言い換えて伝えます。
職務経歴書には、現場ごとに期間、担当した工程、使った技術、チームの人数を分けて書きます。短い期間の現場が続いている場合も、なぜその現場を担当したのかを聞かれたときに、事実を落ち着いて説明できるようにしておきます。契約や会社の事情で自分では選べなかった部分は、その旨を簡潔に伝えれば足ります。
よくある状況の例(イメージ)
ここで挙げるのは実在の取材ではなく、よくある状況を組み立てた架空の例です。
パターンA: 20代後半の男性は、現場でのテスト中心の経験を、使った手順書と見つけた不具合の種類として職務経歴書に書きました。在職中に情報を集め、任される範囲と評価の基準を面談で確認したうえで、次の環境を選びました。
パターンB: 20代前半の女性は、現場への不満から、経験の整理をしないまま退職しました。面談で担当した工程や役割を具体的に説明できず、応募した会社の条件も十分に比べられませんでした。結局、選べる求人が少ない中で次を探すことになりました。
差が出たのは、辞める時期の早さではなく、動く前に経験を言葉にできていたかどうかでした。
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SESから次の環境へ進むことを考えるITエンジニア向けのサービスとして、2つを紹介します。どちらも対象の条件があり、条件に合う方が検討する選択肢の一つです。
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よくある質問
Q. SESの経験が短いと、転職は難しいですか。
A. 年数だけで決まるものではありません。担当した工程と役割を具体的に説明できるかどうかが、面談では見られます。
Q. 地方に住んでいても社内SEを目指せますか。
A. 求人の地域は会社によって違います。専門のサービスには、対象の地域が決まっているものがあるため、条件を公式サイトで確認します。
Q. 現場に不満があるだけでも転職してよいですか。
A. 不満の原因が現場なのか、会社なのか、職種なのかを分けて考えます。現場の変更で解決する場合もあるため、まず会社の担当者に相談します。
実際にSESからの転職の体験談も取材しています。ご自身の経験を話してみたいという方は取材にご協力ください。


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