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退職後にやりたいことリストの作り方

2026 10/20
迷っている人へ
2026年9月21日2026年10月20日

退職を迷っている理由の一つに、「辞めた後、何をすればいいか分からない」という漠然とした不安があります。この不安を和らげる方法の一つが、「やりたいことリスト」を作ってみることです。難しく考えず、思いつくままに書き出す作業から、退職後の生活のイメージが具体的になっていきます。

目次

なぜやりたいことリストが役立つのか

「辞めたら自由な時間ができる」と分かっていても、具体的に何をするかが見えていないと、いざ退職してから「やることがない」状態に陥りやすくなります。事前にやりたいことを書き出しておくことで、退職後の生活に見通しが持て、不安が軽減されるだけでなく、退職を決める後押しにもなることがあります。

リストの作り方①:思いつくまま書き出す

最初から絞り込もうとせず、「やってみたいこと」を思いつくままにどんどん書き出していきましょう。旅行、趣味、学び直し、地域活動、家族との時間など、ジャンルを問わず自由に書き出すことがポイントです。子どもの頃にやりたかったこと、忙しくて諦めていたことなども、思い出してみると意外と出てくるものです。

リストの作り方②:カテゴリーに分けて整理する

ある程度書き出せたら、「一人でできること」「誰かと一緒にやりたいこと」「お金がかかること」「かからないこと」など、カテゴリーに分けて整理すると全体が見渡しやすくなります。退職後の生き方、主な5つの選択肢を比較するのように、「お金」「時間」「つながり」という軸で分類してみるのも、優先順位を考える助けになります。

2つの軸でマトリクスに整理する方法

項目が20〜30個を超えてきたら、「お金がかかる/かからない」を縦軸、「一人でできる/誰かと一緒にやりたい」を横軸にした4マスの表に書き写す方法も使えます。組み合わせると、①お金がかからず一人でできること(近所を散歩する、図書館で読書をする)、②お金がかからず誰かと一緒にやること(友人とウォーキングをする、地域の清掃活動に参加する)、③お金がかかり一人でできること(通信講座を受講する、釣り道具をそろえて釣りに行く)、④お金がかかり誰かと一緒にやること(夫婦で温泉旅行に行く、仲間とゴルフを始める)の4種類に分かれます。表にすると、①のマスばかりが埋まっていて③や④が少ない場合は予算をかけた挑戦が不足していることが分かりますし、逆に④ばかりだと一人の時間を楽しむ項目が少ないことに気づけます。4マスの数をできるだけ均等に近づけていくと、退職後の毎日にメリハリが生まれやすくなります。エクセルや手帳に表を書くだけで作れるので、リストの項目が増えてきたタイミングで一度試すとよいでしょう。

リストの作り方③:優先順位をつける

すべてを一度に実現する必要はありません。「今すぐやりたいこと」「準備が必要なこと」「いつかやってみたいこと」に分けて、優先順位をつけておきましょう。優先順位が明確になると、退職後の最初の数か月で何から手をつければいいかが見えてきます。

具体的な行動に落とし込む

「旅行に行きたい」で終わらせず、「どこに、いつ頃、誰と行きたいか」まで具体的にイメージしてみると、実現に向けて動き出しやすくなります。退職後の毎日を変える小さな行動リストも参考に、大きな目標だけでなく、日々の小さな行動レベルまで落とし込んでおくと、実際に動きやすくなります。

お金がかかる項目は資金計画とセットで考える

リストの中には、旅行や趣味の道具など、お金がかかる項目も含まれているはずです。退職後の収入シミュレーションの作り方と照らし合わせながら、どの項目にどれくらいの予算を割けるかを考えてみると、より現実的な計画になります。

家族と共有してみる

作ったリストは、配偶者や家族と共有してみるとよいでしょう。お互いのやりたいことを知ることで、一緒に楽しめることが見つかったり、それぞれの時間を尊重し合うきっかけになったりします。退職を決める前に家族と話すべき5つのこともあわせて参考にしてください。

リストは更新していくもの

一度作ったリストは、完成形ではありません。実際にやってみて興味が変わったり、新しいことに出会ったりする中で、少しずつ更新していくものと考えましょう。定期的に見直すことで、常に自分の気持ちに合った内容を保つことができます。

「やらなくていいことリスト」もあわせて作る

やりたいことだけでなく、「もうやらなくていいこと」「無理して続けなくていいこと」を書き出してみると、思わぬ気づきがあります。義理で続けていた付き合いや、我慢していた習慣を手放すことで、本当にやりたいことに使える時間や気持ちの余裕が生まれることがあります。両方のリストを並べて眺めてみると、自分にとって本当に大切なものが見えてきます。

小さく試してから本格的に取り組む

リストの中に大きな挑戦(資格取得や地方移住など)が含まれている場合、いきなり本格的に踏み出す前に、小さく試してみると、自分に合うかどうかを確認しながら進められます。資格取得で新しい分野に挑戦するのように、まずは体験講座や短期のお試しから始めるとよいでしょう。

趣味の始め方:入り口はカルチャーセンターや公民館講座

「新しい趣味を始めたい」とリストに書いても、独学でいきなり始めるのはハードルが高く感じるものです。まずは入り口として、NHK文化センターやイオンカルチャークラブなどのカルチャーセンターが開く単発講座や体験レッスンを利用する方法があります。1回2,000〜4,000円程度で参加でき、道具を貸してくれる教室も多いため、初期投資をかけずに試せます。また、自治体が運営する公民館講座は月謝1,000〜3,000円程度と割安な上、同世代の参加者が多く、書道、囲碁、太極拳、パッチワークなど、地域の公民館だよりや自治体の広報誌に月ごとの講座一覧が載っているので、まずは目を通してみましょう。自宅から出るのが難しい日や、気軽に試したい場合は、ユーキャンやUdemyといったオンライン講座を使えば、24時間好きな時間に受講でき、語学や写真、パソコンスキルなど数百円〜数千円で始められる講座も豊富にあります。定年後に始めやすい趣味・サークルの探し方もあわせて参考に、いきなり道具一式をそろえず、体験レッスンで数回試してから継続を決めると、初期費用を抑えながら自分に合うかどうかを判断できます。

リストを手帳やカレンダーに書き込んでみる

リストの項目を、頭の中だけで留めておくのではなく、手帳やカレンダーに具体的な月や季節として書き込んでみるのも一つの工夫です。「6月に日帰りバス旅行」「秋に陶芸体験」のように時期を決めて予定に組み込んでおくと、実行に移すきっかけが生まれやすくなります。予定が近づいたら、詳細を調べる、必要な持ち物を用意するといった次の準備に、自然と意識が向くようになります。

モチベーションが下がったときに見返す

作ったやりたいことリストは、一度作って終わりではなく、気持ちが沈んだときに見返す道しるべとしても活用できます。定年後に「やることがない」と感じたときの乗り越え方もあわせて参考に、リストを日々の生活の中で活用していきましょう。

写真や切り抜きでビジュアル化してみる

文字だけで書き出すのが苦手な人は、雑誌の切り抜きや旅行先の写真を集めて、コルクボードやノートに貼り付ける「ビジョンボード」のような形でやりたいことを可視化するのも取り入れやすい方法です。目に見える形にしておくことで、日常的に目に触れる機会が増え、モチベーションを維持しやすくなります。パソコンやスマートフォンが得意な人は、画像をまとめたフォルダやアプリで管理する方法も便利です。

リストを「季節」や「年齢」で区切ってみる

すべてのやりたいことを一度に実現しようとせず、「元気に動ける今のうちにやりたいこと」「もう少し時間ができてから取り組みたいこと」「何歳までにやっておきたいこと」というように、時期で区切って整理する工夫も効果的です。体力を必要とする活動は早めに、じっくり取り組みたい活動は時間をかけて、というように優先順位をつけることで、限られた時間をより有効に使えるようになります。

よくある質問

Q. 何も思いつきません

A. 焦らなくて大丈夫です。まずは小さなこと(「近所のカフェでゆっくりコーヒーを飲む」など)から書いてみましょう。書いているうちに、他のアイデアが浮かんでくることもあります。

Q. リストの数はどれくらいがいい?

A. 決まった数はありません。多くても少なくても構わず、自分にとって心地よい量で十分です。無理に増やそうとする必要はありません。

Q. 配偶者と一緒にリストを作るべき?

A. それぞれ個別に作ってから見せ合うと、共通点と違いの両方が見えて話し合いのきっかけになります。無理に一つのリストにまとめる必要はなく、お互いの希望を尊重しながら共有する方法が向いています。

Q. 実現できないことばかり書いてしまいます

A. まずは実現可能性を気にせず書き出し、後から優先順位をつける段階で現実的な計画に落とし込んでいけば問題ありません。夢を書くこと自体にも、気持ちを前向きにする効果があります。

Q. リストを作ったのに行動に移せません

A. いきなり大きな一歩を踏み出そうとせず、リストの中から最も簡単にできそうな項目を1つ選んで、今週中に試すところから始めると弾みがつきます。小さな達成感が、次の行動への弾みになります。

やりたいことリストは、退職後の生活を具体的にイメージするための、シンプルで効果的なツールです。気軽な気持ちで、まずは書き出すことから始めてみましょう。

実際にやりたいことリストを作って退職後の生活を充実させた方の体験談も取材しています。ご自身の経験を話してみたいという方は取材にご協力ください。

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